不倫体験談ブログ

【自業自得】妻を騙して不倫を続けてしまった俺に与えられた罰

【自業自得】妻を騙して不倫を続けてしまった俺に与えられた罰

この記事を書いた人

ケンタ

現在の年齢:35歳
当時の年齢:30歳

出会い

元妻のハルカとの出会いは、大学のサークルでした。

全体で30人程のフットサルサークルでした。

フットサルサークルとは言うものの、フットサルをするのは月二回、それも二時間程度。

メインの活動は、練習日に関係なく開かれる、飲み会やバーベキューなどのイベントというサークルでした。

そんなサークルだったので、ハルカとは一年生の頃からよく話をする仲でした。

俺は、当時遊んでいた女の子がいたので、ハルカのことは仲の良い女友達の一人としか思っていませんでしたが、小学生の頃からサッカーをしていた俺は、ハルカからはカッコよく見えていたそうです。

二年生の夏、バーベキュー後に気づいたら二人きりにされ、そこで告白されました。

最初は、付き合っている人もいないし、と思い、ハルカと付き合うことにしました。

ハルカは人に尽くすのが好きなタイプのようで、俺の部屋に泊まった日は、夕食・朝食だけでなく、お弁当もつくってくれたり、掃除もしてくれたり、気づけば半同棲状態になっていました。

人懐こく、他人のことを否定しないハルカのことが、気づけばかわいくて仕方ないと思うようになりました。

就活がうまくいっていない時期に支えてもらったこともあり、俺はこのままハルカと結婚するんだろうなと思っていました。

大学卒業後、本格的に同棲を開始しました。

ほどなくして、ハルカが妊娠していることがわかり、入籍しました。

その頃はお金がなかったので、親族のみの結婚式と食事会だけしかできませんでしたが、ハルカは終始嬉しそうで、これからも大切にしていこうと、そのときは決意していました。

教育方針の違い

息子が生まれると、ハルカは変わりました。

当然ですが、息子のことが第一になり、俺のことは二の次になりました。

まず、仕事を辞めると言い出しました。

気持ちとしては「辞めていいよ」と言ってあげたかったのですが、俺は就活がうまくいかず、ようやく雇ってもらえた会社で事務の仕事をしていました。

収入は、賞与が年二回あるものの、手取りで18万程度。

俺の収入だけで3人で生活するのは、正直難しい状況でした。

ハルカはとあるスーパーの社員をしていました。

就活のときにハルカの会社の資料を見せてもらったことがあり、当時から結婚の話は出ていたので、託児所があることもなんとなく覚えていました。

人間関係がうまくいっていないなら考えましたが、ハルカの人柄的に、パートのおばさんたちからも可愛がってもらえているようでした。

産休・育休の手当の兼ね合いもあるし、子供を預けて働くことができるという条件の良い職場なので、できれば続けてほしいとお願いしました。

ただ、ハルカの家は母親が専業主婦で、祖父母も同居していたので、子どもだけで過ごす時間というのはほとんどなかったそうです。

子どものためにもずっと家にいてあげたいというハルカと俺は、付き合ってから初めてと言っていいくらい、大きなケンカをしました。

その件については、人生経験豊富なパートのおばさんたちから、金銭面的にも精神面的にも働いていた方が良いと説得されたそうで、同じスーパーでパートをさせてもらうことで手打ちになりました。

思えばその頃から、子どもの教育方針というか、育て方についての考え方に違いが出てきていました。

もちろん俺も息子のことが好きだったので、かわいがってはいましたが、ハルカは毎日大量の写真を撮っては、SNSに上げるわけでもなく、紙のアルバムに貼り、日記をつけていました。

お互いの誕生日や結婚記念日にも、少し豪華な外食をしたり、ケーキを予約したりと、何もしなかったわけではありませんが、息子の誕生日となると、一ヶ月前から準備が始まりました。

飾り付けのグッズや、息子に着せる服を毎日のようにネットで探し、これはどうかと提案してきました。

パートをしながら家事もほとんどしてくれているため、ぞんざいにするのは良くないとは思っていましたが、だんだん俺は、ハルカへの対応が雑になっていくのが自分でもわかりました。

ついに息子が6歳になった頃、決定打になった出来事がありました。

ハルカは、

「息子が小学校に入学したら、サッカーや野球などのチームに入れたい」

と言い出したのです。

子どもの頃からサッカーをしていた俺は、月謝だけでなく、練習に必要な物や遠征費など、かなりの費用が必要になることを知っていました。

ハルカがシフトを増やしてくれるか、もしくは社員に戻ってくれるのかと思ったのですが、節約すれば大丈夫だと思うと言い出し、思わずため息をついてしまいました。

そのため息をきっかけにまた大きなケンカになってしまい、2人の声のうるささに気付いた息子が起きてくるまで、言い合いは続きました。

仕事が営業事務なこともあり、営業担当の社員たちには下に見られている気がするし、同僚の女性たちはキツイ人ばかりだし、ようやく家に帰ってきたと思ったらこれだし、疲れるなと思うことが増えていきました。

ずっと続いていたこと

息子が寝た後、急にハルカが話があると言い出しました。

また息子のことかと思うと、思わずため息が出ました。

息子はすっかりサッカーをやる気で、寝る前も俺と二人で、ゴムのサッカーボールを蹴り合って遊んでいました。

ハルカからスマホを渡されたので、てっきり息子の写真か何かかと思って覗き込んだら、そこに写っていたのは、俺が女性とホテルに入っていく写真でした。

俺は驚くというより、ついにこの日がやってきたか、という感覚でした。

正直、ハルカにバレることはないと思っていました。

ハルカは純粋で、人を疑うということがまずありませんでした。

ホテルだって、相手の職場に合わせて渋谷のビジネスホテルを利用していたし、ハルカは渋谷や新宿は怖いと言ってまず行かないし、隠し通せると思っていました。

それに…

もしバレたとしても、ハルカの性格を考えたら許してくれるだろうと、たかを括っていました。

もう一つの秘密さえ知られなければ、こっちのものだと思っていました。

「ねえ、これってサヤ先輩だよね?」

一緒にいたのは、大学時代、俺たちが一年生のときに四年生だった、サヤという先輩でした。

「あー、うん、サヤ先輩」

この前たまたま再会したってことにすればいいか…

そう思ったときでした。

「私が、息子のことでうるさく言ったから…?」

ごめんねと謝ってきたのは、ハルカの方でした。

「いや、その…」

「友達に相談したらね、もちろん浮気した方が悪いけど、旦那さんが疲れるのもわかるって言われて」

「今度からは気をつけるから、もうしないで」

まさかハルカに謝られるとは思っていなかったので、俺は動揺しました。

さらにその日は、会社で見積もりにミスがあり、俺のせいではなかったのですが、担当の営業から散々嫌味を言われ、精神状態がぼろぼろでした。

正常な判断ができなくなり、気づけば、隠さなければいけなかったもう一つの秘密を言ってしまいました。

「実は、ハルカと付き合う前からサヤ先輩とは関係があった」

「え?ずっと?え??」

「大学生のときからずっと、お互いのストレス解消のために定期的に会ってた」

俺が大学一年の頃、当時四年生だったサヤ先輩は、自由奔放で、最初の飲み会のときに誘われて関係を持ちました。

それから、お互いに彼氏・彼女をつくっても、ハルカと付き合うようになってからも、いわゆる、そういう関係を続けていました。

息子のことで揉めるまでは、頻繁に会うことはありませんでしたが、最近では週二回くらいのペースで会っていました。

「じゃあなんで私と結婚したの…?私のことがかわいそうだったから?」

…ハルカは静かに泣いていました。

ハルカのことを好きな気持ちに嘘はありませんでした。

でも、いまさら何を言っても、もう言い訳にしか聞こえないんだろうなと思いました。

今思えばどうしようもないクズですが、俺はサヤ先輩と会うことで、ストレスをハルカにぶつけずに済み、良好な関係を築けていると思っていました。

「サヤ先輩と会うことで、ストレスを解消してただけなんだ」

「そうすればずっと、ハルカのことを好きなままでいられると思ってたんだ」

ごめん、としか言えませんでした。

ハルカは涙も拭かずに床を見ていました。

しばらくしてハルカは立ち上がり、クローゼットからキャリーケースを取り出してきました。

「実家に帰る」

先程まであんなに泣いていたのに、てきぱきと荷造りして、息子を起こして、ハルカは俺に笑顔を向けました。

「お仕事で、これからお父さんは遠いところに行くんだって」

「だから、じいじとばあばのところにいようね」

二人はバイバイと手を振って、家を出ていきました。

ハルカは…母親というのは、こんなに強いんだなと思ったら、情けなさで涙が止まりませんでした。

弁護士からの連絡

ハルカと息子が実家に帰ってから、一ヶ月が過ぎようとしていました。

離婚届けのこともあったので、メッセージを送りましたが、既読はつくものの返信はありませんでした。

息子の声を聞きたいという気持ちはありましたが、そんな勝手なことを言える立場ではないことはわかっていました。

ただただ返信を待つしかないと思っていました。

そんなある日、知らない番号から電話がかかってきていました。

「初めまして。ハルカさんの代理人弁護士の後藤と申します」

ハルカが弁護士を雇うとは思っていなかったので、驚きました。

ハルカは離婚できればなんでもいいと言ったそうですが、両親や友人に連れられ、後藤さんの弁護士事務所までやってきたそうです。

両親も友人も怒り心頭で、弁護士費用はいくらでも出すから、限界まで俺からお金をもぎ取ってほしいと言われたと、弁護士は淡々と話しました。

「ただ、現実問題、ケンタさんは収入があまり多くはありませんよね?」

「サヤさんにも請求するなら話は別なんですけど、ハルカさんはもうサヤさんとは関わりたくないそうなんですよ」

「ケンタさんだけに支払えない額の請求をしても、弁護士費用や調停にかかる費用がかさんでいくだけなので、提案があるんです」

弁護士は、単純な収入から見た相場では、養育費は2〜3万程になる見込みだと言いました。

支払い期間は、ハルカというか両親たちの希望は、息子が大学を卒業するまで。

慰謝料はもちろん一括での支払いは難しいだろうからと、分割でかまわないと提案してきました。

「養育費の支払いが終わると同時に支払いが終わるように、金額は調整しておきますので」

「慰謝料と合わせて、毎月5万の支払いでどうでしょう」

弁護士は、だいぶ妥協したというような言い方でしたが、俺の手取りは月18万程。

月5万を支払うとなると、賞与を均してようやく生活できる、という金額です。

「すみません…せめて4万にならないでしょうか」

わかりました、と弁護士が言った後、電話口で電卓を叩く音がしました。

今思えば、それも弁護士の戦略で、俺のことを追い詰めようとしていたのでしょう。

「あのあたりのビジネスホテルって、ダブルルームの相場が1万弱くらいですよね?」

「ご存知ないかもしれませんけど、ハルカさんのご友人が、最初にあなたがホテルに入っていくのを目撃したそうです」

「それで、不自然な残業の連絡があった日に、二人で張って写真を撮ったそうなんですよ」

「仮に、その不自然な残業の連絡があった日に、毎回ホテルに行かれてたんだとしたら、週二回」

「相手の方がいくら支払っていたかわからないので、なんとも言えませんが」

「ケンタさんが全額支払っていたとしたら、月に5万は超えちゃいますよね」

サヤ先輩と会うときは、飲食代はサヤ先輩が、ホテル代は俺が負担することにしていました。

弁護士の言う通り、当時は月に5万以上は使っており、ハルカには言っていませんが、大学生時代にアルバイトで貯めた、わずかながらのお金を切り崩していました。

弁護士は、ホテル代は払えるのに、子どものためのお金や、ハルカへの慰謝料は支払えないのかと、圧をかけてきたのです。

全くもって弁護士の言う通りだったので、反論をする気力もありませんでした。

「がんばって月5万支払います」

それを聞くと、弁護士の頭の中ではすでにそういうシナリオで組まれていたようで、これからどうなっていくのか、公正証書の作成などを淡々と説明され、電話を切られました。

その後

離婚してから、5年が経ちました。

当時はとてもじゃないですが、サークル時代の友人たちと会う気になれず、連絡が来ても返信せずにいましたが、ようやく気持ちの整理がつき、久々に男の同級生と飲んだときのことでした。

「いやー、あのときはほんと居づらかったわ」

その友人は、公正証書を作成するとき、一緒についてきてもらった友人でした。

さすがに、結婚前から浮気し続けていたという事実に、ハルカの父親は俺を殴らないと気が済まないと意気込んでいたそうです。

ハルカの母親も、ハルカの友人も、殴られるのは当然だと思っており、誰も止める人がいなさそうだったので、気を利かせてくれたハルカが連絡を取ってくれ、付き添ってくれたのが共通の友人であるこの男でした。

「悪いと思ってる、ほんとにごめん」

奢るよと俺が言うと、お金ないんだから別にいいよと言い返されました。

「ハルカちゃんのお母さんから聞いたんだけどさ」

「ハルカちゃんのお父さんは、月5万なんて生ぬるいって怒ってたらしくて」

「あの弁護士、お前の資産になるようなものを根掘り葉掘り聞いてきたんだって」

「で、家は賃貸だし車もないし、貯金もほとんどないしってなったら、お前の収入からギリギリ出せそうな金額計算し始めて、これならケンタさんを苦しめることができますよって提案したんだって」

「やっぱ弁護士ってすげえんだなー」

友人の言葉に、俺はただ頷くことしかできませんでした。

あれから俺は、あのままの家では家賃が支払えないので、家賃の安いアパートに引っ越しました。

強制的に質素な生活を送らざるを得なくなり、毎日朝食・夕食は自炊、会社にはお弁当を作って持って行っています。

もちろん、会うつもりなどありませんが、サヤ先輩に会うお金すらありません。

ハルカとも全く連絡は取っていません。

息子には会わせてもらえず、ただ、毎月決まった金額のお金を振り込むだけの日々。

楽しいことはまったくありませんが、長年ハルカのことを裏切り続けた罰だと思い、受け入れています。

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