この記事を書いた人

現在の年齢:25歳
当時の年齢:19歳
元カレとの出会い
高校時代からの同級生で塾も高一の頃から一緒でした。
顔見知り程度で直接話したことはありませんでしたが、元彼は学校の中でも、一位二位を争うレベルのイケメンでした。
そんな元彼との出会いは大学受験を控えていた私たちの塾のクラス分けテストで同じクラスになった時でした。
その時は、塾でも他の女子から絶大な人気があったので、怖い女に少々ビビってしまっていた私はできるだけ関わらないようにしていました。
そんな時、幸か不幸か、私は彼と隣の席になってしまいました。
イケメンな元彼は爽やかな笑顔で、
「同じ高校だよね?一回見かけたことある!よろしくね!」
イケメンな男性はコミュ力も高いな〜と感心しながら
「うん。よろしくお願いします。」
と私も挨拶をしました。
そこから、お互いをしっかり認識しよく話すようになりました。
初めはできる限り関わりたくない私でしたが、相手はやはりイケメン。
好きにならないわけがありませんでした。
そんなある冬の日、塾の帰りに駅に向かってると、向こうのほうから誰かが追いかけてきました。
突然の展開
一瞬戸惑いつつも、後ろを振り返ってみると元カレが急いで走ってきました。
「どうしたの?」
と聞いてみると。
はぁーはぁーと呼吸が乱れた様子の元彼が
「歩いてたら前にみさきちゃんが歩いてたから!」
私を見つけて走ってきてくれた無邪気な可愛い元彼に、なんだが気持ちがほっこりしました。
こんなこと、少女漫画の世界でしか見たことがない、夢みたいな状況にとても照れたのを覚えています。
その時、彼がいきなり
「たまには一緒に息抜きしない?」
と提案してきました。
予測不能な質問に、私は驚きながらYesと返事をし、そのままカラオケに行きました。
この時は、お恥ずかしい話、今まで勉強ばかりだった私にとって、異性と2人きりになる状況すら初めての状態で、元カレは恋愛経験も豊富な様子で
「どうしたの?みさきちゃん緊張してるの?」
と一歩リードしてくれました。
この日はそのままカラオケで歌を歌ったり、普通の友達同士のように時間を過ごしました。
この時の私はほんとに楽しくて、幸せだったのを覚えています。
「じゃあ、みさきちゃんの親御さんも心配するだろうし、そろそろ帰ろうか。」
「うん。今日はありがとね。私すごく楽しかったよ!勉強も頑張ろうね。」
と、駅で別れ、その後、夜家に到着し、今日はありがとうとお礼のラインをしたら、なんと彼から
「今日はありがとうね。実は俺ずっとみさきちゃんのこと気になってたんだ。今日のカラオケでみさきちゃんのこと本気で好きになった。もしよければ俺と付き合ってください。」
との返信が…。
私はあまりの展開にまたもやびっくりしつつも、Yesと回答。
こうして、受験を控えながら元彼との交際がスタートしました。
付き合い始め
初めは私にとってのはじめての彼氏ということもあったからか、私の要望をたくさん聞いてくれたり、私のペースに合わせてくれる、模範のような彼氏でした。
お互い受験期ということもあり、心の支えになるいいパートナーだなと思いました。
中でも一番ドキドキしたのは、私にとって初体験がこの人だということでした。
受験期の私は少々運動不足で高校生ということもあってか、体型が少しぽっちゃり気味でした。
私自身、体型を気にしてましたが、彼は太っていることによって胸が大きいことに興奮していた様子でした。
「俺みさきちゃんの胸大好きなんだよね〜」
といつも私の胸を揉みながら言っていました。
「ちょっと恥ずかしいよ…」
10代で一番盛んな時期
男性経験が全くなかった私にとって、コトを致すことは恥ずかしい気持ちが強くありましたが、彼はそんな私をみるのも好きだったようで、付き合って1ヶ月も経たないうちからどんどんいろんな要求が増えてきました。
一緒にトイレに入ってみたり、AVをみながら真似をしてやってみたり、学校の屋上でしてみたり、洗ってない下着を渡すように言われたことも何回もありました。
学校帰りに、近所の公園の隅でしたこともよく覚えてます。笑
そんなある時、彼から撮影しながらしようという提案がありました。
私は恥ずかしかった気持ちもありましたが、彼に嫌われたくないという思いから、行為の撮影に承諾しました。
そのとき撮影したのは、ソフトSMみたいな内容で、私の体をたくさん調教し、私も本能がダダ漏れの状態で、とても人に見られるなんてあり得ないと心配だったので、動画は誰にも見られないよう管理しておくように、強く言いました。
疑い①
そんなある日、彼のお家でデートしていた時。
彼のパソコンがログインしている状態であることに気付きました。
人の所有物を勝手にみてしまうのは良くないこととは分かっていても、なんとも言えない好奇心が抑えられずに、彼がコンビニに買い物に行ってる間に、少しだけ覗いてしまいました。
恐る恐るクリックしようと思った途端
「ガチャ。」
と彼が帰ってきてしまったため、急いでパソコンから離れて、何事もなかったような様子で、彼に何の疑いも持たれずにすみました。
しかし、パソコン上には複数のイニシャル別に分けられているファイルがいくつかあり、その後もずっとイニシャルのことが頭から離れなく、気持ちがずっとモヤモヤしている状態が続きました。
疑い②
時間も過ぎる中で冬が来ました。
お互い受験の仕上げに総精力をかけてく中で、彼との仲もあまりうまくいかなくなってきました。
塾でも学校でも彼女がいようとも、彼の周りにはいつも女子がいました。
そんなある日のことです。あまり良くない噂を耳にしました。
友達「なんかみさきの彼氏に似てる人が、昨日後輩の子とホテルに入って行くのみたけど、あいつほんとに大丈夫?」
私はそのことを聞いて、怒りよりも、振られる不安の方が強い状態で、友達の話の人物は自分の彼氏ではないと、聞いていないこととして流していました。
今考えると彼は確信をついた浮気であったのだろうけど、イケメンの彼氏を手放したくないという欲の方が、私には強かったんだなと思います。
最悪の発見
こんな気持ちのまま、浮気の可能性について触れないように彼との関係を続けて、受験期を迎え2人とも第一志望ではないけれども、とりあえず大学が決まりました。
そんなある日彼から
「みさきちゃん受験もひと段落したし、来週俺の家に泊まりに来なよ。」
私はもちろん喜んで行く!と答えました。
久々に、気兼ねなく彼とイチャイチャできたのはとても幸せでした。
ですが、パソコンがどうしても目について、気がかりでたまりませんでした。
彼がお風呂に入りにいったタイミングで、私はあのイニシャルの真相を確かめようとしました。
そこにあったのは、いろんな女の子との行為の動画が、イニシャル別でファイリングされてあったのです。
その時は、あまりの衝撃に、悲しさよりも恐ろしさの方が強く、パソコンを開いたまま座り込んでしまいました。
彼がお風呂から出てきて
「みさきちゃん…?!」
私「これはなに?」
元カレ「違うんだよ、これはその…」
私「ひどいというか…どういう趣味なの?!頭の整理が全くできないよ」
動画にはSM写真などの動画や、バリエーション豊かな動画がたくさんあったので、私は唖然としていました。
そして最大の裏切りはこれ以外にもあり、彼はこれらの動画をアダルトサイトで配信していたのです(かろうじて顔のモザイクはしていた。)
もっとびっくりしたのが、元彼はこのことに関して、まったく申し訳ないと思っていないことでした。
「みさきちゃんが俺のことどう思おうと、彼女の代わりはたくさんいるからね。みさきちゃんがこのまま付き合いたいと思うなら付き合えばいいし、付き合いたくないなら別れようか。」
彼から言われた瞬間、その場で悲しさのあまり泣いてしまいました。
浮気後
私の元彼は魂が腐っていたので、わたしはこれを機会に別れる決断をしました。
彼も本心かはわかりませんが、申し訳ないことをしたと反省をしている姿を示して、別れることになりました。
ですが、私は別れても元カレがなかなかのイケメンなので、連絡先をブロックできずにいて、元カレからも時々連絡がくる状況が続いていました。
そんなある日、たまたま予定が空いたタイミングで元カレから連絡が来ました。
「ひさびさにご飯行かない?」
まー暇だからいいかと思い。
「いいよ〜」
と返事をしました。
今でも、あんなことをされてまで元彼と会ってた私に腹が立ちますが、おそらく完全に嫌いにはなれていなかったのだと思います。
渋谷駅のハチ公前で待ち合わせして、レストランを予約しているからと、そのまま元カレに連れられて恵比寿へ行きました。
まだおしゃれなお店の経験が少ない私にとって、恵比寿の町は憧れでした。
「ただの友達なのに、こんなおしゃれなレストラン予約してくれたの?」
と私が聞くと。
「まーみさきちゃんには申し訳ないことしちゃったのに、今でもたまにこうやって会ってくれるから、感謝を込めてね。」
私はイケメンと素敵な街の雰囲気と素敵なお店と、おしゃれな横文字のお酒で酔っ払ってしまい、とても気持ちが良くなっていました。
昔話に花が咲き、楽しい時間を過ごせました。
「俺、みさきちゃんにあんなひどいことしちゃったけど、今でもみさきちゃんのこと想ってるんだよね。」
ほんとか?と疑ったのですが、バカな私はほんとだったらいいのにな…と信じる方向に気持ちが向いていたので、すっかりそのつもりになってしまっていました。
素敵なお店での食事も終わって、家に帰るのが寂しいなと思っていた矢先に、彼から
「今日まだ一緒にいる?」
その質問に期待してた私は、もちろんYesと答えてホテルに行きました。
元彼との久々のHは、付き合っていた時よりもテクニックがさらに上達していて、とても気持ちよかったのを覚えてます。
「みさきちゃんと付き合ってたころ思い出すね。」
「うん。あの頃は楽しかったね。」
と2人とも幸せな眠りにつきました。
元カレの近況
ある日、大学の友達とお泊まり会をした際に、ふざけて高校生もののAVを、友達とわきゃきゃしながら見ていました。
そこで私は鑑賞中になんだか懐かしさを感じていました。
元彼とはほんとに色々あったけど、なんだかんだイケメンだし、初めての相手は記憶に残るものだな〜と。
すると、あまりにもそのAVに出ている男性が、元彼の声や仕草に似ていたので、もしやと思い、他の作品も観ながら元彼と照らし合わせをしてみました。
確信を持った決め手は、動画に映り込んでいた部屋が元カレの部屋でした。
「え、まって、これ恵比寿でご飯食べたあと…私とした時の…」
完全にやられたことに気づきました。
元カレのアダルトサイトのチャンネル登録者数は、結構な人数がいたり、固定のファンもついている状態でしたので、もはや感心してしまうほどのレベルでした。
彼は高校生のときから、女子高生との市場がアダルト界では儲かると知っていたと思うと、純粋な私はいい餌だったのだろうなと思います。笑
友達にこのことを話すと、
「まって、そいつまじありえない(怒)今から会いに行くよ」
反省の姿勢
私は、怒り狂った大学の友達に押されながら彼に電話をかけました。
「もしもし、今どこにいる?」
と私。
「おー!みさきちゃん久しぶり、今家にいるよ!」
と、能天気な元彼。
「ちょっと今から行ってもいい?」
「あーいいよ!部屋散らかってるけど。」
そして元彼の家の近くにいき、近くの公園で待ち合わせたところ、彼は私の友達も一緒にいたことに驚いていました。
「はじめまして。みさきちゃんの友達?」
「ちょっとあんた、みさきから聞いたけどマジなんなの?!(怒)」
と友達は怒りの姿勢を見せながら、元彼の胸ぐらを掴む勢いで攻めていきました。
驚いた私は、友達を落ち着かせるため、やめなよと抑えようとしましたが、友達は本気で怒っていたため、全く動じてない様子でした。
こんな友達の姿は今まで見たことありませんでした。
なので、正直私もちょっと怖かったです。笑
「あなた、みさきの本当に元彼だったの?人としてありえないんだけど。」
「え?ちょっとなんの話…??」
と突然の友達の行動に動揺する元彼に、友達はアダルトサイトのビデオを突きつけました。
流石に動揺する元彼に、私は優しく問い詰めました。
「警察に被害届、出してもいいかな?」
その途端、元彼が土下座をして
「本当に本当にごめんなさい。みさきちゃんと別れたあともやめようと思ってたんだけど、どうしてもやめられなくて。目の前でちゃんと消すから。」
私はもう悲しいとかの感情よりも呆れていて、消すところをしっかり見てから帰ろうと決意しました。
後でわかったのですが、元彼は複雑な家庭環境で育ったからなのか、精神疾患を抱えていたことも明らかになりました。
「消した?」
「うん。ごめんなさい。本当に。」
今回は今までと違って、元彼もしっかり反省してるように見えました。
その後警察に届出は出さない代わりに、もう絶対に私と関わらない約束をして、私たちはその場を去りました。
その後の私
そんな事件もあったため、イケメンにはもう懲り懲りな私は、無事第一志望の会社に入社し、社会人として刺激的な日々を過ごしています。
それに、素敵な彼氏もできました。
今の彼は特別イケメンではないけれど、性格は本当に良くてとても優しい人です。
(イケメンにはトラウマがあり、完全にイケメンアレルギーである私…笑笑)
過去のことは忘れられないかもしれないけど、自分の人生でのいい教訓にはなったのかな?笑
と考えながら前向きに生活を送っています。
元カレとはもう完全に縁を切っている状態ですが、時々楽しかった頃のことを思い出します。
初めての彼にしてはなかなかのヤバい人だったかもしれませんが、青春っていいですよね。