この記事を書いた人

現在の年齢:31歳
当時の年齢:26歳
元カレとの出会い
元カレとの出会いは、合コンでした。
高校時代の友人に誘われていった飲み会の席で、4対4で行われたなかに彼がいました。
合コンの2次会の際に席が隣になり、初めて会話をしたのがきっかけです。
彼は当時社会人で、年は5歳差でした。
私は社会人2年目ということもあり、仕事量に戸惑っていた時期でもあったので、よく仕事の相談をしてもらったのを覚えています。
彼は社会人スポーツをしており、体格がよく筋肉質な人でした。
私は体格がいい人が好みだったので、彼のことは少し気になっていました。
合コンが終わり、一応皆で連絡先を交換することになりました。
はじめの連絡はあいさつ程度のものしかなく、次はないかなと思っていたのですが、2週間ほど経ってから彼から連絡が来ました。
食事に誘われ、仕事終わりに3回ほど食事に行きました。
食事の際はスポーツの話や、最近会ったこと、仕事の話など、お酒を飲みながら楽しい時間を過ごしていました。
3回目の食事の際、帰り際に彼から告白をされ、楽しい時間が過ごせていたのでOKをしました。
付き合い始め
付き合い始めは、本当に気を使ってくれて、私優先でスポーツの練習日やその仲間との付き合いも知らせてくれるようになりました。
待ち合わせの際には車で迎えに来てくれて、近場や遠出をするのにもデートの予定を立てて、私を大切にしてくれました。
お互い実家暮らしだったので基本的に外で会うことが多かったです。
イベントの際にはお互いきちんとお祝いをして、プレゼントもネックレスや時計など、高価なものをくれた時もありました。
付き合って2年
彼のスポーツチームがいろいろな大会で優勝するようになり、お互いの時間を取ることが難しくなってきました。
2年付き合っても彼の練習場所や試合には呼んでくれず、最初は、
「あんまり強いチームじゃないし、みんなに冷やかされるから来なくていいよ」
と言われ、そうなったら彼も試合に集中できないし、負ける姿は見せたくないのかなと思い、なんとなく気にしていませんでした。
しかし、優勝していることを聞き、デートの際も試合の内容を話すことが多くなったので、今度試合を見に行ってもいいか聞くと
「観客はあんまりいないんだ。チームメイトの家族もあまり来ないし、来ても楽しくないと思うよ。会場も暑いしね」
と言われ、やんわり試合を見に来ることを断られました。
そんなものなのかなと一瞬思い納得しました。
スポーツの試合にあまり行ったことがなかったので、友達にも話を聞いてもらいました。
「えー、それは少し変わってるね。普通試合の時は彼女とかに来てほしいって、私だったら思うけど」
と言われ、たしかに私でもそうかも…と思いましたが、念のため彼と同じチームの友人に試合に関して電話で聞いてみました。
「試合って観客とかは来るの?サプライズで突然行ったら迷惑かな?」
「観客は結構いるよ。」
「チーム内の家族とかもよく来るし。」
「冷房が効いてないから暑いけど、毎回試合の会場は盛り上がってるかな。」
「何?今度来るの?試合の日程と場所教えようか?」
と彼と言っていることが違う返答があり、
嘘をつくようなタイプでは全然なかったため、信じられず、頭が一瞬停止しました。
「そうなの?彼からはそんなに観客はいないって聞いてたんだけど・・・。行っても大丈夫なのかな。」
「あー恥ずかしがってるだけかな。それか、結構あいつ人気あるから変に心配させたくないだけかも」
「そうなんだ・・・。後でメールで大丈夫なんで、試合の日程と場所教えてください。」
そういって電話を切り、その場にいた友達と電話内でのやり取りを伝えました。
「それ、大丈夫なの?なんか、意外だけど、彼は嘘ついてたってことじゃん。」
彼の意図がいまいちわかりませんでしたが、確かに試合は見に来てほしくなさそうな態度でした。
何かあるのか少し心配になりましたが、一度試合を見に行くことになりました。
もちろんその場にいた友達もついてきてくれることになり、会場に着くまでは楽しかったです。
試合の観戦
試合当日、少し様子を見たかっただけなので、終わり前に到着しました。
試合会場は外まで聞こえる歓声。
これだけで、たくさんの人がいることが分かり、彼に対する不信感が募っていきました。
会場に入ると多くの観客がいて、試合自体ももう終盤でした。
試合終了のホイッスルが鳴り、チームメイトとハグする彼の姿がありました。
試合に彼のチームが勝ったことが分かり、応援していた人たちは大歓声でした。
周りの観客はチームの家族っぽい人や男性も多く、若い女性の人も多かったです。
特にほかの女性と怪しい雰囲気もなかったので、サプライズで彼のいるベンチに行こうかなとしたとき。
友達から急いで帰ろうと言われたました。
突然帰ると言い出した友達にも疑問に思いましたが、彼のいる方を見てみると、
きれいな女性と小さな女の子とハグをしていました。
「えっ…」
一瞬頭が固まり、自然と涙が出てきました。
赤の他人から見ても仲のいい家族の風景。
帰りを切り出した友達を止め、チームの近くにそっと近づきました。
既婚者と発覚
「パパ~今日もかっこよかったね!」
と笑顔で彼に近づく女の子。
「家庭持ちだったってこと…?私は遊ばれてただけなんだ。」
よくよく考えてみたら、会うのは基本的に平日の夜でした。
土日は試合の練習や、試合があるからと言って会うことは滅多にありませんでした。
「彼の友達は彼が家庭持ちってこと知ってたんだよね。」
「私の立場知ってて、今日の試合のことを教えたのかな。」
自然と涙が出ましたが、意外と冷静に状況を整理ができた自分に驚きました。
「ここに居て私の存在が知れたら、損害賠償とかになっちゃう・・・。」
お金ないし、無理と一瞬で思い、友達と逃げるように試合会場から去りました。
そのあとは友達が彼のことを怒ってくれましたが、考える気力はゼロでした。
友達が私のことをかばって彼のことをひどく言っていましたが、何を言っていたのかは記憶にありません。
彼に会う気もせず、その後試合に勝った報告メールをもらっても返信を返しませんでした。
2~3か月くらい無気力で仕事を行い、いろんなことに興味がなくなりました。
この時期は特に人の言ったことに疑いを持つようになり、信用することが出来なくなりました。
そんな中、生理が来ていないことに気づきました。
いつも定期的に来て、遅れても1~2日くらいのずれだったので急に不安になり、検査薬を購入しました。
「いまだに彼からは連絡は来るけれど、返信もしてないし、妊娠してたらどうしよう。」
急に不安になり、自宅で検査薬を使用しました。
この時の緊張感は今でも覚えています。
特に妊娠していた場合のことを考えていました。
シングルマザーになるのかな。
家族からは怒られるだろうし、一人で子どもを育てるなんてできないよ。
そんなことを考えて検査結果を見ると陰性でした。
少し安心しましたが、生理が2か月も遅れていたため、念のため婦人科へ行きました。
病院ではストレスが原因だろうといわれました。
良かったけど、このままだとだめだ、彼と話をしないと。
ずっと無視をしていた彼へ電話で連絡をしました。
彼との別れ
「もしもし、ずっと連絡してなくてごめんね。会いたいんだけど、時間あるかな」
少し異様に感じたのか、彼はその日の夜時間を作ってくれました。
飲食店で会うのも気が引けたので、彼の会社の近くの大きな公園で少し話をしました。
会った瞬間、ずっと連絡が無かったことに心配をしている様子の彼でした。
大丈夫だよと答え、本題に入りました。
「結婚してるんだよね」
そう聞くと、彼は驚いた顔をして返事がなくなりました。
「この前試合をこっそり見に行ったの。」
「そしたら、小さな女の子にパパって呼ばれてて」
何も返してくれない彼でした。
「私って遊びだったの?」
そう聞くと、そうじゃないよとこたえていましたが、結婚していたことは事実だった様子。
いつから結婚していたのか聞いたところ、最近とのこと。
「結婚前だったのに、相手がいるのに私と付き合ったの?」
「そうじゃない!あの人は、会社の先輩なんだ。異動してきて、飲み会で流れでホテルに行ってしまって」
「飲み会の流れでホテルに行くの?!彼女がいるのに??」
話しているとイライラが隠せませんでした。
「1回で相手を妊娠させてしまったの?」
「・・・・。」
その質問で黙りこくってしまいました。
「何回もあったんだね」
静かに彼がうなづき、離れました。
「本当にごめん!」
「いまさら言われても・・・。何のごめん?いいよ。もう」
そう私が伝えると、静かに話をしてきました。
酔った勢いでホテルに行き、行為をしたが最初は罪悪感があったようで、相手の女性から何度か誘われても断っていたそうです。
でも、何度か誘われる中あの一夜を思い出してしまい、ホテルに行ってそのあとはずるずると、と小さな声で淡々と話していました。
「相性が良かったんだね」
そういうと、相手は静かにまたうなずきました。
夜の方は、彼は絶倫で回数が多く粘着質な感じでした。
私もその行為自体は好きでしたが、体力的に持たず、平日に合う際は次の日の仕事も考えホテルに行くことは控えていました。
やっぱり夜の相性ってあるんだ。彼にかまってあげなかったのが原因なのかな。
そう考えましたが、彼に同情する必要もないのでそれについて考えるのはやめました。
平日の夜にしか会えないようになってきたのも別に相手がいたからなんだと納得しました。
また、途中から一人暮らしを始めたと聞いていたけれど、一度も家に呼ばれなかったことも。
その時点で本命の彼女ではなかったんだろうな。
ちょうど1年半前くらい。
心にナイフでえぐられるような感じがしました。
新居に呼ばれない時点で、怪しいと疑えばよかった。
その時私はちょうど新しい仕事を任され、自分自身にも余裕がなかった時期でした。
あまり会ってなかったから、わからなかったんだな。
いろんなことを頭で考えていたら、正直いろんなことがどうでもよくなりました。
私と付き合いながら、今の奥さんとも付き合い、子どもができたから結婚したという彼。
話を聞いていると、彼の存在が気持ち悪く、こんな奴を好きだった自分にも落胆しました。
「奥さんがいることも子どもがいることも知らなかったけど、もう関係を続けるのは無理だよね。」
「別れたい、もう会うのやめよう」
と伝えると、私の手を握って、別れたくないと言われた。
「いやいや、独身ならまだしも既婚者じゃん。」
何言っているんだ、こいつと思いました。
一気に彼への想いが冷め、連絡をしないこと、奥さんと子どもを大切にしてほしいことを伝え、一人で帰りました。
その後は試合の日程を教えてくれた友達に話を聞きました。
「そうだったんだ。俺たちはあの子供と女性は、姉と姪っ子って聞いてたから」
「奥さんだとは思わなかったよ。たまに試合に来る程度だったけど」
その事実を聞き、彼の友達にも本当のことを伝えていなかったんだなと思いました。
かといって私のことが本命だったわけではないので。
彼との別れ
彼と別れた後はしばらく彼関係で連絡を取っていた人達とは連絡を取るのはやめました。
新しい人とも関係を気づくことが出来ず、人間不信になっているような感じです。
弁護士の友達にも話を聞いてもらった際にメールやその時の写真証拠等は無いのかと聞かれました。
そんなことは全然考えていなかったので、写真は撮っていませんでした。
もし写真があったら、確認が必要ですが、付き合い初めが私の方が先の場合損害賠償が取れるとのことでした。
お金の問題ではないのですが、後々考えるともらえるものはもらった方が良かったのかなと思いました。
実際はメールの履歴しかないので、難しいとは思いますが。
このような時にお金で解決できることじゃないのになと思いました。
しばらくは自暴自棄になり、すべてのことに無関心になりました。
今思い返せば軽いうつ状態だったと思います。
人付き合いもおろそかになり、仕事も一時期は適当にしている自分がいました。
あんなに淡々と別れを切り出したのに、しっかり彼のことが好きだったんだなと思いました。
彼との時間は楽しかったけれど、あんなふうに裏切られると、きれいな思い出も思い出したくないほどになるんだなと。
現在
もうすでに5年経ちますが、中々試合会場の映像は消えません。
たまに夢にも出てくるくらいです。
これがトラウマというものなのかなと初めて知りました。
周りの友達は結婚し、子どもをつくって暖かい家庭を築いています。
あの2年半くらいの付き合いが無ければ、別の人と付き合ってれば私も他の子のように幸せな結婚生活を送っていたのかな、
と思う瞬間がよくあります。