この記事を書いた人
現在の年齢:37歳
当時の年齢:30歳
会社員をしながら7ヶ月の娘を育てており、現在は育休中です。
彼との出会い
最初に彼と出会ったのは合コン。
合コンでの印象は特にタイプでもなかったですが、爽やかで真面目そうな人だなという印象でした。
地元が近かった事もあり、その場で話が盛り上がり、皆で連絡先交換しました。
それからしばらくは連絡など取っていませんでしたが、ある日、合コンを組んで欲しいと頼まれました。
快くOKし、飲み会を開くことになりました。
合コン当日、3対3での飲み会で楽しく過ごし、友人の1人はいい感じの男性を見つけ2次会はその人と2人で飲みにいきました。
もう1人の友人は明日早いから帰るとのことで、残った男性2人と私一人で飲み直すことに。
その二次会ではバーに行き、彼と初めて沢山話しをしました。
二次会も楽しく終わりその後は解散。
そしてこれを機に、彼と2人で食事に行く仲になりました。
頻度で言えば月一程度でしょうか。
何回2人で会ったか忘れましたが、何度会っても、彼は紳士で、少し女々しい所もありましたが、とても優しかったです。
そんな関係が1年続きました。
その間、私が彼氏が出来たこともありましたが、直ぐに別れてしまい、相談にも乗ってくれていました。
付き合い初め
その彼氏と別れた直後、寂しさから私は彼に連絡。
いつも通り、ご飯食べに行こうと誘いました。
久しぶりに会った彼はやっぱり優しい。
傷心の私を慰めてくれました。
それから、週1程度で会うようになり、1ヶ月程過ぎた頃、彼の自宅近くで飲もうと誘われました。
私の自宅からは少し遠いのもあり、彼の家に泊まってもいいよと言われました。
正直、まだ付き合ってるわけじゃないし、どういうつもりかな?と意味深に思ってしまいました。
でも彼は真面目だしそんな気ないよね?なんてその時は考えていました。
一応何ががあってもいいように心の準備だけはして行きました。笑
そして当日、彼の自宅近くの居酒屋で、彼は常連なのか、店員さんに私のことを
「友達です」
と、紹介しました。
だよねー、と思いつついい感じに酔っ払い、予定通り彼の家へ泊まることになりました。
家で飲み直そうと、お酒やおつまみを買って、いざ彼の家へ。
部屋は綺麗で清潔。
女性物の香水が置いてあったのできいてみると、彼女ができた時に絶対付けてもらいたい香水だから買ってあると言っていました。
ふーん?と思いましたが、その時は特に気にしませんでした。
程よく飲み直し、1時間ほどたった頃、彼が、
「ずっと言いたかったけど、やっと言えるけど、よかったら僕と御付き合いして貰えませんか?」
と、言われました。
すこし、たどたどしい感じと緊張した面持ちで話してくれたので、彼らしいなと思い付き合う事に。
彼はほっとしたような顔をして
「よかったー!!」
といって抱きついてきました。
「いきなりごめん!でも嬉しくて」
と言われ、その時は私も素直に嬉しかったです。
その日の夜は彼は別に布団をひいてくれましたが、せっかくだから一緒に寝ようと誘いました。
同じ布団で寝て緊張している彼も、彼らしいなと笑ってまいましたが、私がリードする気持ちでキスをおねだりしました。
優しいキスをしてくれました。
「これ以上してもいいの?」
と、彼が言うので、もちろんOKましたが、なんと彼は緊張し過ぎて立ちませんでした。笑
恥ずかしそうにしてる彼でしたが、その時はそのまま眠りにつき、次の日の朝、ちゃんと結ばれました。
愛撫がやさしくて、自分より私を優先してくれるのでとても気持ちよかったです。
彼も気持ちいいと言ってくれて、それからは会う度に何度も求めてくれるようになりました。
あやしい?
それからしばらくは安定して付き合っていました。
彼が仕事中、私の職場近くへ立ち寄った際は差し入れをしてくれたりと、相変わらず優しい彼ですが、少し気になることも。
初めて家に行った日に気になっていた、女物の香水。
“彼女に付けてもらいたい香水”だといい買っておいたその香水をプレゼントしてきました。
なんか、怪しいなぁと思いながらも彼が好きな香りなら..とその香水を着けるようになりました。
そして他にも怪しいことが。
出張と言っていた日に友人と出かけた先で彼の車を見たり、2週間おきに実家に帰っているといい、会えない週末も。
たしかに彼は母親しかおらず、身体が不自由な為、そう言われたら、口では納得したように言うしかありません。
でもなんか、女の勘でしょうか?
怪しいんですよね...。
彼の家で甚平を見つけ、これはどうしたのかと聞くと
「最近これで寝てるんだよ~気持ちよくてさ~!」
とのこと。
なんか怪しいな...という気持ちでいっぱいの私。
確信
そんな怪しいなと思うことが続いたある日、約束の日に先に彼の部屋へ入って帰りを待っていると、手帳を発見しました。
何となく覗いてみると、スケジュールにメモなどが残されており、知らない女の名前が書かれていました。
その女の名前が書いてある日はまだ付き合う前だったので、元カノか他にもいい感じの人が居たのかなと、その時は思いました。
別のページをめくってみると、簡単な日記のようなものもありました。
申し訳ないと思いながら日記を見てみると、その知らない女の名前で〝〇〇の事が好きだ!〟と書いてありました
日付は1週間前のこと。
心臓がバクバクしながら他のページも見るとその女と何処に行った、何を食べた等日記風に書いてありました。
出張と言っていた日は、その女と温泉街へお泊まり。
2週間置きに実家に帰っていたのも、その女と会うための理由。
甚平はその女と花火大会へ行く為。
全てがわかりました。
数日前に私が花火大会に誘ったら、出張だからと断られました。
彼の誕生日は彼の家でお祝いをして、プレゼントも渡しましたが、日記に書いてあったのは、その女に貰ったプレゼントのことだけ。
私がプレゼントしたもの、お祝いしたもの、食べたもの、行った所、全て日記には書いてありませんでした。
悲しくてしょうがなかったです。
尋問
そうこうしてるうちに彼が帰宅しました。
手帳の事を話出せず、2時間くらい経った頃意を決して彼に話しました。
「この間、出張って言ってた日は何してた?」
と、私の問いに、彼は思い出せない感じで
「いつの出張?」
と聞いてきました。
「温泉街で車見かけたんだけど」
と、私が言うと固まって天井を見たままでした。
「他に女がいるんじゃないの?実家に帰るって言ってたのも、女に会うためじゃないの?甚平は花火大会に行くためじゃないの?」
そう私が言うと、彼はずっと黙ったままでした。
時間で言うと10分程だったと思います。
きっと言い訳を考えていたんだと思います。
そしてその後ムクっと起き上がり
「お前のことも好きだったけど、最近、その子の事が好きになった。お前とは別れるつもりだったけど言えなかった。」
と、言われたので
「ごめん、手帳見たんだ。私と付き合う前から名前が書いてあったようだけど。」
と言うと、彼はまた黙り込み、口を開いたと思えば開き直った事を言い出しました。
「そうだよ、本命はその子。遠距離だから寂しくてその埋め合わせをお前でしてた。」
と言うので、色々問い詰めると、今まで嘘に嘘を重ねていた事がわかり、悲しいやら悔しいやらで彼の前で泣きました。
どうしようもなくなり、その日は飛び出すように彼の家から帰りました。
別れ
しかし、これじゃいけないと思い、私から連絡をし、きちんと話をしようと仕事終わりに会うことになりました。
仕事終わりに待ち合わせ場所に来た彼はなぜか不貞腐れています。
なんだその態度はと思いましたが、冷静になって話し合おうと私から話をしました。
「正直に話して欲しい。最初から遊びのつもりだったのか」
その問いに彼は
「最初はいいなと思ったから付き合った。実はその前の彼女とも別れられてなかった中で、お前と、その子と迷っていた」
と言いました。
私と付き合った当初は、元カノともまだ付き合っており、私と手帳に書いてあった女で三股状態だった事を暴露してきました。
そして3人と付き合うのが難しくなり、元カノとお別れしたそうです。
私と、もう1人の女で天秤に掛けたが、どっちもよくて決められなかったと言っていました。
どんだけ優柔不断なんだよと、バカバカしくなりました。
家族や仕事のことでストレスが溜まり、私の体も優しさも利用していたとも話しました。
その後も言い訳や保身の言葉ばかりを語る彼。
私の強さに引かれ、一緒にいると自分も強くなれる、変われると思ったが、そうではなかったと言われました。
なんて弱い男なんだと逆に可哀想になりました。
今後どうするのかと聞くと
「どっちとも別れます」
と言うので、
「じゃあ今電話して」
というと、すこし躊躇いましたがスマホを取り出し電話をかけ始めました。
長めに鳴らしましたが出なかったため、彼から電話を切りました。
「また後でかけるから」
と言った彼に、どうでもいいわと思ってしまい、
「私とも別れるでいいよね?腹立つからもう1人の女とも別れて。その子も何も知らないなんて可哀想。自分だけ幸せになるな。」
と言いました。
その時初めて彼は、ごめんと謝罪の言葉を口にしましたが、いかにも自分は悪くないといった態度でした。
機嫌取り
結局その日はそのまま別れ、彼とはその後連絡を取ることもなかったですが、ある日彼からLINEが届きました。
「元気?勝手なのは分かるけど、これからは友達でいたい」
と、言われ、図々しいなと思いましたが、弱い彼らしいなとも思いました。
そして、
「職場の近くいるから昼休み会えない?」
とのこと。
彼は私の職場近くまで営業で来ていたので、付き合ってる時も、仕事終わりや昼休みに会うこともしばしばありました。
なんの用?と思いながらも、昼休みに少し外に出てみると彼が待っていました。
「これ、よかったらみんなで食べてよ」
と、スイーツが入った袋を手渡されました。
どうせ、取引先から沢山貰って、消費しきれないからだろうと思い、話も適当に済ませ、仕事場に戻りました。
それからというもの、週1回程度で差し入れや甥っ子達におもちゃを買ってきたりと、機嫌取りと思える行動をし始めました。
その差し入れをしてくれる際に、少し彼と話をするのですが、もう1人の女とも別れたと話をしていました。
あの時は申し訳なかった、今は寂しい思いをしているとも彼から聞きました。
復縁?
その頃の私はというと、だいぶ気持ちも落ち着いてきており、これまで通り友達みたいな感覚で話をしていました。
そして段々と毎日のように連絡をとる回数が増えてきました。
彼はきっと信用して貰えるようにと、写真付きで、〝今帰った〟〝今ご飯〟〝実家だよ〟など、連絡をくれるようになりました。
付き合ってた頃に戻りたいなどと、言うようにもなりました。
わたしも、嫌いで別れたわけじゃないし..と、心が揺らいでいきました。
嘘つきは治らない
そんな日々が続いた頃、私は友達と花火大会へ行きました。
会場へ向かっていると、そこで彼と女が歩いているのを見かけました。
心臓がバクバクしました。
人だかりへ2人は消えていき、見失った頃、花火が始まり、丁度その時写真付きのLINEが来ました。
花火の写真を添えて、家族で来ているとの内容です。
見かけたのは間違いなく彼でした。
私の友人も、彼であることを確認しており、またもや裏切られた感覚です。
信じられないと憤慨し、すぐさま彼に返信しました。
「てか、女と別れてないよね?今見たんだけど。」
と言うと、そこから既読無視が始まりました。
都合が悪くなれば黙るんだなと私は思い、もう、許せなくなりました。
プチ仕返し
そしてその花火大会の帰り、彼の家の前を通ると丁度、彼女と家に入る彼の姿を目撃しました。
声をかけたかったですが、その場は見送り、次の日に押しかけることにしました。
甥っ子達にと貰ったおもちゃ、彼女になる人に付けてもらいたいと言って貰った香水、彼から貰った物全てを返そうと決めました。
次の日、きっと2人でお昼を食べに行くであろうと予想をして、お昼前に彼のマンション前で待機。
私も、もうどう思われても良かったので、怒りに任せ自宅の前で彼に鬼電。
出るはずも無いですが、ダメージ与えたかったのでとにかく鬼電しました。
しばらくすると予想通り、女と2人でマンションから出てきました。
ぎょっとした顔をする彼に近寄って、声をかけました。
「電話したけど?何で出ないの?そのもう1人の女とイチャイチャしすぎて気づかなかった?」
私はそう言いました。
その女の人には罪は無いですが、私もかなり腹が立っていたので、女の前で全て言いまくろうと決めていました。
「ちょっと!」
と言って私の腕を引っ張り、どこかへ連れていこうとする彼を振り払って
「3股かけてた自覚ある?悪いと思ってる?女の事バカにしてる?ふざけんなよ?自分何様なんだよ!」
と、もう怒りに任せて何を言ったか覚えてませんが、こんなことを言ったと思います。
「元カノの香水なんていらないんだけど。あるだけで気持ち悪いからおもちゃも返す。先週は私を家に入れて今日はこの女?」
などと、言うだけ言ってその場から帰りました。
彼は声も出ない感じでした。
この際どう思われようが別によかったので、このような事をしましたが、スッキリしたかと言えばスッキリはしてません。
しばらくは腹はたったし悲しかったです。
泣きながら自宅へ帰り、友達に慰めてもらい、その日は疲れてぐっすり眠りました。
朝起きると、彼からLINEが来ていました。
内容は、〝こんなことをされても文句は言えない立場だ〟〝天罰だと思ってる〟〝おかげで彼女と話ができた〟といった内容でした。
何を彼女と話したのかは知りませんが、その後に続くLINEで、私の事ボロクソに言ってきて、その後ブロックされました。
電話もLINEもFacebookも全部です。
つくづく卑怯者だなと感じました。
なんかこの人に時間使うのバカバカしいな~って思え、逆に前向きになりました。
その後
その後はというと、私は1ヶ月後くらいに出会った彼とお付き合いし、1年経たずに結婚しました。
子供も生まれ、今とっても幸せです。
風の噂で、彼も最近その彼女と結婚したと聞いたので、あんな男と結婚してもろくな事ないよ~って心の中で思ってます。
彼の事を風の噂で聞くぐらいなので、きっと私の事も彼の耳に入ることがあると思います。
その時に見返せるよう、いつも綺麗にし、幸せであることを周りの人に常々言っています。
あの経験があったからこそ、今の幸せにたどり着けたと思っています。
痛みや悲しみを経験したからこそ、人に優しく出来ると思います。
とっても傷つきましたが、今ではネタに出来るくらいになりました。
良い経験だったと今では思えています。