この記事を書いた人
現在の年齢:25歳
当時の年齢:21歳
彼氏との出会い
彼氏との出会いは、私が21歳、当時大学3年生の時でした。
彼氏とは違う学部でしたが、授業が同じになることがありそれがきっかけで出会いました。
彼氏の名前は、圭一。
圭一は経済学部に所属しており、私は文学部に所属していました。
授業の中で、私と圭一の共通の友人に圭一のことを紹介されたのがはじまりでした。
初めの方は、共通の友人と3人で一緒に授業を受けていました。
圭一は頭が良く、授業でもよく発言しておりすごいなと思っていました。
私も授業でわからないところがあるとよく圭一に聞き、圭一は丁寧に教えてくれました。
私と圭一は、気がつくととても仲が良くなっていました。
何回か一緒に授業を受けたあと、圭一のほうから連絡先を聞かれ、私たちは連絡先を交換しました。
そこからは、授業以外でもたわいもない連絡を取っていました。
初めての食事
圭一は電話派だったので、よく電話がかかってきました。
1日1回、夜になると30分程度電話するのが、私と圭一とルーティンになっていました。
そんな関係が1ヶ月ほど続いた頃、圭一から食事に誘われました。
私自身、圭一との関係は心地よいものだったので、食事の誘いを承諾しました。
私の自宅から大学までは2時間ほどかかります。
圭一は、大学の近くでひとり暮らしをしていました。
はじめは、私の地元まで来てくれると言ってくれたのですが、申し訳ないので互いの中間地点で待ち合わせしました。
お互いにラーメンが好きということもあり、ラーメンを食べようということになりました。
圭一オススメの豚骨ラーメンが近くにあったので、そのお店に入りました。
ラーメンはとても美味しく、圭一も嬉しそうな顔をしており私も嬉しい気持ちになりました。
ラーメンを食べ、後はゆっくり話そうということになり、近くの喫茶店に入りました。
喫茶店でも会話は弾み、いろいろなことを話しました。
浮気は許せない
圭一の将来の夢は社長になることのようで、それに向けて勉強を頑張っていました。
大きな目標に努力を惜しまない姿に私は、尊敬の念を抱きました。
そんなしっかりとした圭一は、友達もとても多く、女子からモテていました。
しかし、それを鼻にかけることなく謙虚な姿も、私にとっては好印象でした。
以前付き合った彼女には浮気をされ別れたため、浮気は絶対に許せないと言っていました。
そんなところも私と価値観が合い、圭一との会話はとても楽しかったです。
ある程度会話をした後、それぞれ解散しました。
帰りの電車のなかで、またデートに行けたらいいなと、今日の1日を振り返っていました。
はじめてのバイクデート
食事に行ってからも変わらず、毎日電話をする日々が続きました。
授業でも顔を合わせるといつも通り話をしていました。
そんな授業も学期末を迎え、終わりが近づいてきました。
圭一と授業で会うのももう少しで終わりかと、悲しい気持ちになっていました。
というのも、私と圭一は学部が違うので、なかなか授業が被ることがないのです。
会う機会が減ってしまう悲しみに明け暮れていると、圭一がデートに誘ってくれました。
圭一は、バイクに乗るのが趣味なので、バイクに乗ってどこか行こうと提案してくれました。
私はバイクデートが初めてだったので、とてもウキウキしました。
当日は初夏だったにも関わらず、そこまで気温は上がらず過ごしやすい日でした。
バイクに乗り、風をきるのがとても気持ちよく、終始笑顔が溢れました。
圭一はアウトレットに連れて行ってくれ、ショッピングデートをしました。
私が以前、スニーカーを買い替えたいと言っていたことを圭一は覚えていてくれ、新しいスニーカーを購入してくれました。
私もお礼に、圭一が欲しいと言っていたキーケースをプレゼントしました。
一緒に食事をするのも楽しいけど、デートらしいデートができて、とても楽しい時間になりました。
ショッピングデートのあとは、近くにある海へ連れて行ってくれました。
時刻は18時ごろで、もう少しで日が沈むという良いタイミングでした。
今日1日を振り返っていると、圭一が真剣な顔で私にこう言いました。
「今日、1日本当に楽しかった、どうもありがとう。」
「こちらこそとても楽しかったよ、バイクに乗らせてくれてありがとう。」
「実は、授業で一目見た時から、ずっと好きでした。」
圭一は、とても良いタイミングで私に告白をしてきてくれました。
「私も圭一くんと一緒にいるうちに、どんどん好きになっていきました。」
「俺と付き合ってください。」
「ぜひ、よろしくお願いします。」
そう言うと圭一は手を差し出し、私に握手を求めました。
私も手を出して握手に応じると、圭一はそのまま私にハグをしました。
こうしてはじめてのデートをきっかけに、私と圭一のお付き合いが始まりました。
圭一との日々
圭一と付き合ったタイミングで夏休みにはいってしまったため、学校で会う機会はなくなってしまいました。
それでも相変わらず毎日の電話は続けていました。
圭一は大学の近くのファミレスで忙しなく働いており、夏休みも忙しい様子でした。
私は授業に集中したいという理由でアルバイトをしていなかったため、時間に余裕がありました。
サークルにも入っていなかったため、夏休みは時間を潰すのに手を焼いていました。
圭一の住んでいる地元まで行き会う、というのが夏休みのルーティンになっていました。
夏休みも半分ほど経った頃、圭一にお泊まりデートに誘われました。
圭一の家に遊びに行くのは初めてのことだったので、とても緊張しました。
抜かりなくオシャレをし、ウキウキな気分で圭一の家へ行きました。
圭一は、第一声で「今日はいつもより可愛い」と言ってくれました。
圭一の家では一緒にご飯を作り、映画を鑑賞し、会話を楽しみました。
圭一は私の唇に優しくキスをし、この日初めて身体の関係がありました。
圭一から愛されている実感があり、この時が1番幸せだったと思います。
そこからも夏休みの期間は、週1回程度圭一の家に遊びに行きました。
夏休みが終わると授業が始まり、私も忙しくなっていきました。
それでも定期的に圭一と会うことができ、順調に交際が進んでいたと思います。
不穏…
圭一と付き合ってから4ヶ月という月日が経過しました。
お互いに忙しいながらも定期的に会えていたし、毎日電話もしていました。
しかし、そんな関係が、ある出来事をきっかけに不穏になっていったのです。
圭一のアルバイト先では、同じ大学の同級生が多く働いていました。
そのため、飲み会や集まりが多く、圭一はよくバイトメンバーと遊びに行っていたのです。
大学内でも、圭一とバイトメンバーが仲良くしているのはよく見受けられました。
仲の良いバイトメンバーには、女子もいました。
しかし、私は圭一のことを信じていたし、あまり気にするタイプではありませんでした。
ある日もバイトメンバーの飲み会があると言って、帰りが遅くなる日がありました。
夜遅くにバイトメンバーと飲みに行くときは、電話はしないことになっていました。
それでも、連絡は適度に返してくれていました。
しかし、この日は連絡を送っても一切返事が返ってくることはありませんでした。
たまにこうゆう日があってもいいか程度にしか思っていませんでした。
次の日、圭一からは充電が切れてしまっていた、ごめんねという連絡がありました。
この時は、本当に充電が切れていたんだと圭一の言葉を信じました。
しかし、この出来事から、このようなことが増えていきました。
圭一はバイトメンバーとの飲み会と言って、夜遅くまで連絡取れない日が以前よりも増えました。
連絡を送っても返ってこない頻度が高くなりました。
私は、少しおかしいなと思い、圭一を問い詰めることにしました。
「最近、バイトメンバーとの飲み会増えたよね、なんで連絡返してくれないの?」
「バイトの新人メンバーがはいってきて歓迎会が多いんだよ、返事返せなくてごめんね。」
「やましいことは何もないよね?」
「何もないよ、ごめんね。」
というやりとりをしました。
やましいことは何もないと言っている圭一にこれ以上のことは聞けず、引き続き圭一の言葉を信じることにしました。
浮気発覚
圭一との不穏な関係は、約2ヶ月間続きました。
気づいたら圭一と付き合ってから半年が経ちました。
相変わらずバイトメンバーとの集まりは多く、集まりに参加した日はほとんど連絡を返してくれなくなりました。
会う頻度も少なくなり、電話もあまりしなくなりました。
悲しいけど、付き合って半年も経てば関係は変わってくるかなと思い諦めていました。
そんななか、久しぶりに圭一に会おうと誘われました。
久しぶりだったので、とても嬉しかったです。
圭一の家へ行き、ご飯を食べ映画を見るというルーティンを過ごしました。
圭一との不穏な関係は続いていたので、圭一がお風呂に入っている間にこっこりとケータイを確認してしまいました。
LINEのトーク履歴には、まりという女性とのトークが1番上にありました。
恐る恐るLINEのトーク画面を開いて見ると、衝撃の内容のトークが並べられていました。
「こないだは、圭一のお家に遊びに行かせてくれてありがとう。」
「こちらこそ、遊びに来てくれてありがとう、今度バイクデートしよう。」
「わーい行きたいです、彼女さんにはバレてないですか?」
「バレてないから大丈夫だよ。」
浮気を疑われてもおかしくない内容が並べられていました。
私は、お風呂から出た圭一にLINEトークの内容を問い詰めました。
「LINEのトーク見たよ、まりという子と浮気していたんだね。」
圭一は、目を丸くしてオロオロとした様子でした。
「勝手にケータイ見るなよ!」
「怪しまれるようなことをしてたのは自分でしょ、私は圭一のこと信用してたのに。」
そう言うと自分でも悲しくなり、涙が溢れてきました。
圭一は、私が泣いている様子を見て、土下座して謝ってきました。
圭一曰く、まりはバイト先の新人で大学でも同じ学部の子でした。
バイトメンバーとの飲み会で、まりのほうから圭一に近寄ってきたと言っていました。
身体の関係はないと主張はしていましたが、おそらく嘘でしょう。
家に遊びに来て何もないなんてあり得ないと思いました。
私は別れようと言いましたが、圭一はそれを頑なに嫌がりました。
そんなに別れたくないなら、浮気なんかしないでよと何度も言いました。
圭一は、魔がさしただけで本当に好きなのは私と言ってきました。
なんでもするから別れたくないと泣きながら懇願してきました。
私は、今すぐまりに電話をかけてもう会わないと伝えてと言いました。
圭一は、それを承諾しまりに電話をかけました。
電話をスピーカーにしてもらい、私もまりとの会話を聞いていました。
電話に出たまりは、高く甘えた声で圭一くんから電話かけてきてくれて嬉しいと言っていました。
圭一は、もうまりとは会えないごめんねと一言言いました。
まりも電話越しでわかるくらい表情が変わり、
「彼女さんにバレたの?」や「会わないなんて言わないで」と言っていました。
しかし、圭一はそれ以上まりの言葉に聞く耳を持たず電話を切りました。
その後、私の目の前でまりの連絡先を消していました。
この日は、互いに泣きながら今までのことを話し合いました。
私はあまり嫉妬するタイプではなかったので、本当に自分のことが好きなのか不安になって魔がさしたと言っていました。
圭一がそんなことを考えていたなんて想像も出来なかったので、話し合うことの大切さを学びました。
その後〜現在
圭一はあの後バイトを辞めました。
まりと被ってしまった授業は受講を辞めたようです。
そこまでしなくてもと思ったのですが、それが圭一なりの誠意なんだと思います。
その後、大学生活4年間は、圭一と付き合い続けました。
あれから圭一は、疑われるようなことは一切せず私に尽くしてくれました。
たまに喧嘩することはあっても、仲良く過ごすことができました。
大学を卒業し、お互いに就職することになりました。
大学時代と比べると圧倒的に忙しく会える時間は減りましたが、それでも会える時間を作って仲良くやっていました。
そんな圭一と昨年、結婚しました。
当時は、浮気されたのがとても辛かったです。
しかし、あの出来事があったからこそ今まで仲良くやってこれたのかなと思います。
それを思うと、あの浮気騒動も無駄ではなかったのかなと思っています。
圭一には同じ過ちを繰り返さないことを祈るばかりです。