この記事を書いた人

現在の年齢:28歳
当時の年齢:27歳
旦那との出会い
旦那との出会いは、遡ること10数年前。
16歳で当時高校1年生のときでした。
旦那は、私より2つ年上で高校3年生でした。
旦那は学内でも有名な悪だったので、旦那のことを知らない生徒はいませんでした。
私はどちらかと言うと大人しい性格だったので、なるべく関わりたくないと思いながら、高校生活を送っていました。
そんなある日、忘れ物を取りに放課後学校に戻り、廊下を歩いていました。
廊下を歩いていると、たまたま前から旦那が歩いてきました。
私は、目を合わせないように下を向いて歩いていました。
そうしていると驚くことに旦那から話しかけてきました。
「ねぇ、君1年生だよね?」
「はい、1年です。」
私は、恐る恐る質問に答えました。
「前から可愛いと思ってたんだよね、仲良くしようよ。」
「え?あ、はい、よろしくお願い致します。」
私は目を丸くして驚いていたと思います。
仲良くしようという言葉を断ることができず、よろしくお願いしますと答えていました。
旦那の名前は雄太と言い、これをきっかけに下の名前を知りました。
それからというもの、休み時間になると私の教室に遊びに来ていました。
クラスメイトも、私と雄太が仲良くしている姿にとても驚いていました。
最初は緊張してうまく話せませんでした。
しかし、話しているうちに気さくに話しかけてくれる雄太に、だんだんと慣れていきました。
休み時間に話すだけではなく、お弁当を食べたり一緒に帰ったりもしました。
悪で有名だった雄太ですが、私と出会ってから穏やかになったようで、目立つようなことは少なくなりました。
雄太に抱いていたイメージは変わり、一緒に過ごす時間がとても楽しくなっていきました。
雄太との日々
気づけば、雄太と一緒に過ごす日々が半年経ちました。
一緒に過ごしているとはいえ、付き合っているわけではありませんでした。
雄太から告白されることもなく、私から告白することもなかったからです。
私たちの関係ってなんなんだろうと思いながら、友達以上恋人未満なのかなと思っていました。
雄太とそんな関係が続く中、雄太の友人から驚くべき事実を聞いたのです。
その日は、たまたま雄太が風邪で学校を休んでいる日でした。
そうとは知らずに雄太の教室に遊びに行くと、雄太の友人が対応してくれました。
「今日、雄太は風邪をひいて学校休んでるよ〜。」
「そうなんですね、教えてくれてありがとうございます。」
「てかずっと気になってたんだけど、雄太とどうゆう関係なの?」
「友達以上恋人未満って感じですかね。」
「そうだよね、雄太は他校に彼女いるもん。」
「えっ…。」
友達は知らなかったのかとびっくりしており、やってしまったという表情をしていました。
私は、返す言葉もなく雄太の教室を後にしました。
付き合ってなかったとはいえ、あんまに仲の良い日々を過ごしていたので、とてもショックな気持ちになりました。
付き合ってる人の有無を確認しなかったことをとても後悔しました。
雄太の彼女に対しても申し訳ない気持ちになりました。
私は、そこから雄太を避けるような生活を送りました。
雄太は積極的に話しかけてきたので、冷たい態度を取る私を不思議に思っていたと思います。
雄太を避け続ける日々を送り、ある日無理矢理引き止められました。
「なんで冷たい態度を取るんだよ?」
少し怒ったような様子で雄太は私にそう言いました。
私も意を決して、雄太に彼女のことを聞くことにしました。
「雄太さん、聞いたよ。他校に彼女いるんでしょ?」
「だから何だよ、お前には関係ないだろ?」
「もう関わるの辞めましょう、彼女さんのこと大切にしてあげてください。」
「わかった、もう関わらないよ。」
こうして、雄太と毎日過ごす日々に幕を閉じました。
雄太とのお付き合い
雄太と関わらなくなってから、3ヶ月ほどの月日が経ちました。
思ってた以上に寂しく、味気のない毎日を送っていました。
自分から関わらないでと言ったにも関わらず、どうしても話したくて電話したこともありました。
しかし、雄太は取り合ってはくれませんでした。
数ヶ月経つと、雄太が彼女と別れたという噂を耳にしました。
噂を耳にした私は、どうしても1度雄太と話がしたかったので、連絡をしました。
雄太は会うことを承諾してくれ、久しぶりに会う約束をしました。
半年ぶりくらいに雄太と会い、2人で真剣に話し合いました。
私は、開口一番に雄太が私に対してどのような感情を抱いているのか尋ねました。
「雄太さんは、彼女がいるのにどうゆう気持ちで私と過ごしていたの?」
「可愛いと思っていたし、仲良くしたいと思っていたのも事実だよ。」
「でも、それ以上の感情はなかったんだ、勘違いさせていたならごめん。」
「彼女と別れて少しでも可能性があるなら、私と付き合って欲しい。」
「ごめん。お前のことはそうゆうふうに思えない。」
「じゃあ、付き合ってみてそれでもダメなら、別れればいいから。」
雄太は、軽くため息をついてわかったと言ってくれました。
私は強引だとわかっていたけど、どうしても雄太と一緒にいたかったのです。
自分でも気づかないうちに雄太にのめり込んでいたのかもしれません。
そこから、私と雄太と交際が始まりました。
雄太も始めは、気が重そうにしていました。
しかし、もともと仲が良かったということもあり、だんだんと以前のような関係になっていきました。
雄太は、高校を卒業し建築関係の仕事に就きました。
私も2年後に卒業し、2年生の短大に進学しました。
お互いに進路は異なるけれど、別れることはなく仲良くやっていました。
結婚
私は、2年生の短大へ進学したのち、大手の銀行に就職しました。
社会は、今までとは一変して、華やかな世界でした。
会社の男性からも食事に誘われることが多くなりました。
そのときは雄太のことは気にせず、食事に行くこともありました。
雄太も相変わらず仕事を頑張っていました。
私が25歳、雄太が27歳のときに結婚の話がでました。
気づけば雄太との関係は10年ほど続いていました。
今までは、結婚について具体的に考えることはありませんでした。
しかし、結婚の話がでて、これからも雄太と一緒にいれたらいいなと思うようになりました。
結婚の話がでたその年、正式にプロポーズを受け、めでたく結婚することになりました。
お互いの両親とも顔見知りだった為、トントン拍子に物事は進みました。
半年後に身内のみですが、結婚式を挙げ新婚旅行にも行きました。
翌年には、子供を授かることができ、順調な生活を送っていました。
私は子育てに集中したいという気持ちがあったため、妊娠が発覚後すぐに仕事を辞めました。
無事に女の子を出産し、子育てに慣れず忙しい日々を送っていました。
私は育児に夢中になってしまい、雄太が不満に思っていたことを気付かずにいました。
この頃から、私と雄太の間に亀裂がはいり、不穏な関係になっていったのです。
不穏な日々…
娘を出産した頃から、雄太の帰りが遅くなりました。
初めの頃は、仕事が忙しくなったという雄太の言葉を信じていました。
雄太の帰りが遅くなることによって、夫婦の会話も圧倒的に少なくなりました。
子供の話をしようとしても「疲れてるから」の一言で済まされるようになりました。
寂しいと思っても、子育てで精一杯で、浮気を疑う気力もありませんでした。
しかし、仕事の帰りが遅くなった雄太は、とうとう朝帰りするようになりました。
休日に出かけることも増え、ほとんど家にいることがなくなりました。
この頃から雄太は浮気してるのではないかと、少しずつ思うようになりました。
もう少し家にいてほしい、子育てを手伝ってほしい、と言っても、仕事が忙しいの一点張りでした。
私と雄太は、もともと先輩と後輩の関係から始まりました。
そのこともあってか、私自身も雄太に対してあまり強く言えない部分がありました。
仕事が忙しいと言っていた雄太に対して、明らかにおかしいと思う出来事が起こりました。
私たちの家庭は、雄太が働いて回っていました。
毎月、雄太が私に必要な分の生活費を渡すといった形になっていました。
その生活費が、雄太の仕事の帰りが遅くなってから、少しずつ少なくなっていきました。
そしてある月は、もともとの生活費から5万円ほど差し引かれて渡されたのです。
さすがにおかしいと思い、雄太に思いの丈をぶつけました。
しかし、会社の業績が悪くなり、給料が少なくなったの一点張りで、話し合いが進みませんでした。
私は、意を決して雄太の携帯を見ることにしました。
そこには、思いがけない相手とのメッセージが残されていたのです。
浮気発覚
メッセージに残された相手は、高校時代に別れたと思っていた雄太の元カノだったのです。
ずいぶんと親密な様子でメッセージを送り合っていました。
メッセージを遡って見てみると、2人の関係は私が妊娠しているときから始まっていました。
元カノのほうから雄太に連絡したようです。
2人は、私が妊娠中から関係があったようです。
はじめのほうは、私に気を遣って私にバレないように会っていました。
関係が長くなるにつれて、仕事終わりや休日にも会っていたようです。
元カノと日帰り旅行へ行ったり、プレゼントもしていました。
それが原因で私たちに渡す生活費が減ってしまったようです。
私は雄太に携帯を見せながら、浮気のことを問い詰めました。
雄太は、私がケータイを見たことを怒ることなく、慌てる様子もありませんでした。
ごめん、と一言私に謝るだけでした。
私は、今までの雄太との歴史や今後のことを考えて、涙が止まりませんでした。
そんな姿を見ても、雄太は私に謝るだけでした。
数時間泣き続け落ち着くと、雄太が全て話してくれました。
時は、高校時代に遡ります。
雄太が元カノと別れた原因は、私の存在があったからだと言っていました。
元カノが私の存在を知り、それに嫉妬し口論の末に別れたようです。
雄太は、元カノのことがまだ好きで別れたくなかったけど、仕方なく別れたと言っていました。
元カノも雄太のことが好きなままで別れたそうです。
雄太が私に結婚しようと言ってくれた時期に、元カノも婚約者と結婚間近という噂が流れたそうです。
しかし、元カノの結婚はダメになってしまったそうです。
ヤケになり、元カノから雄太に連絡したのが今回の事の発端でした。
雄太は私と結婚していながらも、元カノのことを放っておくことができませんでした。
はじめは、元カノの話を聞くだけで、私たちの関係を壊すつもりはなかったそうです。
しかし、会う回数が増えるにつれて、高校時代の感情が蘇ってきたと言っていました。
元カノとは、ただ会ってただけではなく、身体の関係もあったようです。
私が初めての育児でいっぱいいっぱいの時に…と考えると、悔しさでいっぱいになりました。
しかし、高校時代に元カノと雄太が別れた原因が私と聞いて、いたたまれない気持ちになりました。
雄太は一通り話し終えた後、土下座をしてもう一度やり直してほしいと私に言いました。
子供のことを考えると、今回の浮気は目を瞑ったほうがいいのかと色々考えました。
でも、私が大変な時期に雄太は1番の裏切り行為をしました。
さらに、家族のための生活費も使われたと考えると、どうしても気持ちを切り替えることができませんでした。
私は、少し考える時間がほしいと言って実家に戻りました。
雄太もそれを承諾してくれました。
その後〜現在
その後、私は娘を連れて3ヶ月ほど実家に帰りました。
私は、さまざまなことを考え、両親にも何度も相談しました。
その結果、引き続き結婚生活を続けようと決意しました。
子供ためにというのが1番でしたが、裏切られても雄太のことを愛していました。
現在では雄太のところに戻り、以前と変わらない生活を送っています。
元カノとは縁をきっぱりと切ってもらい、あれから元カノと雄太は会っていないと思います。
雄太は仕事の帰りも早くなり、休日も家にいてくれるようになりました。
娘も雄太のことが大好きです。
雄太とは高校時代に出会い、いろいろなことがありました。
楽しかったことも辛いこともたくさんありました。
それでも、今も一緒にいます。
これからも辛いことが起きるかもしれないけれど、雄太と一緒に乗り越えていきたいと思います。
娘にとっても幸せな人生を送れますように。