この記事を書いた人

現在の年齢:26歳
当時の年齢:22歳
出会い
健二(仮名)との出会いは友だちの紹介でした。
彼氏が中々出来なかった私。
当時、友だちがSNSを通じた集まりによく行っていました。
近くに住む若者が集まり、焼き肉をしたりするような集まりでした。
友だちに誘われ、私も行ってみることにしました。
少し怖かったですが、全然そんなことはなく、怖い人は1人もいませんでした。
SNSの名前のまま呼び合いながら、焼き肉をして話をしました。
いろいろな人と話せる場でとても楽しく、その後定期的にその集まりに行っていました。
そこで仲良くなった数人の友人とご飯を食べに行ったり、キャンプにも行くようになりました。
そんな中で仲良くなったのが健二(仮名)でした。
私は健二に一目惚れでした。
定期的に行く集まりに健二がきてくれるかなと、ちょっと期待をしながら毎回参加をしていました。
そして、その集まりに行って半年が経った頃。
私から告白をしたのです
答えはOKでした。
最初会ったときは彼女がいたらしいのですが、別れて少したったこともあり、OKしてくれたようでした。
付き合いスタート
付き合いが始まり、2人だけのデートは健二の車でいつも出かけていました。
健二は車が趣味だったようで、自分でライトを変えたり、マフラーを変えたりしていました。
こだわった車に乗っていた彼に、私はかっこいいと思いました。
友だちからは
「みな、変なこと言うけど、車好きな人には気をつけた方がいいよ」
と言われましたが、そんなこと気にしませんでした。
週末はデートをすることが多かったのですが、車のイベントが入ると、私よりも車優先でした。
「ごめん。次の週末会えなくなった」
車のイベントと車のチームの仲間の飲み会が入ると、そんな連絡が来るのは多かったです。
それでも、飲み会の合間に電話をかけてくれたり、大切に思ってくれていることが伝わっていました。
付き合って半年
半年が経った頃、冬場なのも有り、少しイベントなどが少なくなりました。
すると、会える日も増えてきました。
毎週会えることが嬉しくて、仕方ありませんでした。
一緒にショッピングをしたり、少し遠くまで出かけたり、毎週デートを楽しみました。
健二の家に泊まりにいくことも多かったです。
そして、またイベントの忙しい季節がやってきました。
夏~イベントの季節
分かってはいましたが、本当にイベントだらけ。
冬場にたくさん会えてたので、少し寂しくなってしましました。
あるとき、平日に会えないかな?と思いました。
しかし、平日は仕事が忙しく、帰りも遅いので会うことが難しかったのです。
ふと最初に友だちに言われた言葉を思い出しました。
「車好きな人には気をつけなさい」
というのは、こうやって会えないことなのか。
そう思いました。
でも、冬になればまた会えるし・・・
と月に1~2回会えることで我慢をし、あとはメールのやりとりをしていました。
2年目の冬
付き合って2年目の冬が来ました。
私は
「去年のように毎週会える!」
そう信じていました。
しかし、
「ごめん。イベントが入った。」
と、冬も頻繁にイベントが入るようになったのです。
車のことは何も分からなかった私は、それを信じるしかありませんでした。
それでも、隔週くらいで会えるのを楽しみに待っていました。
気がつけば、去年のようなお泊まりでのデートも減っていました。
友だちとの食事
久しぶりに友だちとご飯に行きました。
「健二とうまくいってる?車好きだとイベントとか忙しいしょ?」
そう友だちに言われました。
「夏場はほとんど会えないよ。でも、毎日連絡はとってるから大丈夫。今年は冬も忙しいみたいでさ。ちょっと寂しいかな」
と私がいうと、友だちはビックリして言いました。
「冬場もイベントあるの?私、昔、車が趣味の男の人と付き合っていたんだけど、冬場はイベントなかったよ!雪も降るし、冬場は飲み会くらいだったよ。なんか健二隠してない?」
と言われたのです。
「え?浮気とか?そんなの疑ったこともなかった」
と正直に言いました。
でも、考えてみると去年とは全然違いました。
確かに会う回数は減っている。
そして、連絡の回数も減っている。
夕方から夜にかけては、ほとんど連絡がとれない。
仕事が残業だといつも言っていた健二だったけど、よく考えると去年の冬は
「冬は残業もほとんどない仕事だから、夏は会えないけど、冬はたくさん会える」
そんなことを健二は言っていたのです。
私は浮気を疑いました。
「浮気の証拠ってどうやったら見つけられるのかな?」
友だちに相談しました。
2人で食事をしながら考えました。
「あ!!SNSのイベントに健二と同じ職場の人いなかった?」
友だちが思い出したのです。
健二と付き合った頃、友だちも彼氏ができ、SNSのイベントには行くことはありませんでした。
でも、そのイベントのメンバーには健二の同僚もいたのです。
「私、その人と連絡取れるかも!ちょっと聞いてみるね!」
と言ってくれたのです。
健二の同僚からの情報
友だちは健二の同僚と連絡をとり、さりげなく冬場の残業について聞いてくれました。
すると
「夏場は毎日残業で大変だけど、冬は暇だよ。毎日定時で帰れてるよ。冬は本当に楽だよ。」
と、その人は話していました。
それを友だちから聞き、私は確信しました。
健二は浮気をしているということを。
どうやって浮気の証拠をつかむか
浮気を確信しても、どうやって証拠をつかむべきか。
全然答えが見つかりませんでした。
でも、健二の家は知っている。
健二の家に行ってみよう。
そう思いました。
それを友だちに伝えると、
「1人で大丈夫?一緒に行こうか?」
と心配してくれました。
確かに1人では不安です。
友だちがいてくれたら心強いので、友だちにお願いすることにしました。
健二の家に突撃訪問
土日に行くことも考えました。
でも、土日だと出かけている可能性も高いと考えました。
平日は、私には残業だと夕方から夜まで連絡が取れない時間があるので、そこをひとまず狙いました。
友だちと計画をした日・・・
私は仕事を急いで片付けて、定時に職場を退勤しました。
友だちも仕事を早く終わらせてくれて、近くで待ち合わせをしました。
そして、健二の家に向かったのです。
健二の家に着くと、家には電気がついている。
そして、健二の車もありました。
友だちに
「連絡してみたら?」
そう言われ、
「今日、仕事早く終わったんだけど、会えるかな?」
と伝えました。
少しすると、
「ごめん。残業中」
と帰ってきたのです。
友だちとそのメールをみて、
「よし、いってみよう!」
と突撃訪問することにしました。
健二の部屋には
友だちと健二の部屋に行きました。
チャイムを押すと、
「はーい」
と健二の声がしました。
そこで友だちが
「すみません。下の階に引っ越してきたので、挨拶しに来ました。」
と言うと、すぐに出てきました。
戸が開いて、友だちの後ろに私がいるのをみて、
「は?」
とすぐに戸を閉めようとしました。
友だちは、本当にすごかったです。
足を扉にかけ、閉まらないようにしてくれたのです。
「すみません。今日残業中のはずですよね?どういうことですか?」
と友だちが話をしてくれてる間に玄関を見ると、女の人の靴がありました。
「けんじ~。どうしたの?なにかあったの?」
と中から女の人が出てきました。
浮気相手と遭遇
私は固まって言葉が出ませんでした。
そんな中、友だちは
「あなたは、健二さんとどのような関係ですか?」
と聞いてくれたのです。
健二も固まって動けませんでした。
中の女の人は
「え?なにこれ?どういうこと?」
とオドオドしていました。
友だちは
「健二さんとどういう関係ですか?お付き合いされているんですか?」
と聞くと、
「そうですけど。何?健二、この人誰?」
と女の人は言ったのです。
浮気は確定でした。
「健二、説明してくれるよね?」
私が言うと、健二は
「ごめんなさい」
としか、言いませんでした。
「ごめんじゃなくて、いつから?浮気してたって事だよね?」
と私が言うと、中の女の人も
「何?浮気って何?」
と騒ぎ始めたのです。
扉を開けたまま話をしていたので、健二は一度中に私たちを入れてくれました。
浮気の事実
健二は、私たちと浮気相手3人にどういうことなのか問い詰められました。
そして、少しずつ話し始めました。
健二の話によると、去年の夏に車のイベントで浮気相手に会って、意気投合。
車が好きなこの女性とイベントで会うことが増えたそうです。
そして、秋に健二から告白をして、つきあい始めたのです。
「それなら、私と別れてからつきあえばよかったじゃん!」
私はそう言いました。
「みなのことも、好きだったし、手放したくなかったんだよ」
そう健二は言ったのです。
それには、浮気相手も呆れていました。
「付き合っている人がいるのに、私と付き合っていたの?もう最低だね。私とは今日で最後にして!私はもう出て行くから。」
と浮気相手はその場で別れを告げて、部屋を出て行きました。
健二は秋からこの女と付き合い始めたので、冬も私には残業とイベントと嘘をついていたことを認めました。
本当に健二は、2人とうまく付き合っていけると思っていたようでした。
浮気相手がいなくなった後
浮気相手の女性がいなくなった後、
「みな、もう同じ事はしない。だから、許してくれるよね?」
と言いだしたのです。
「何言ってるの?」
私は怒って言いました。
「今の女とは別れた。だから、明日からは俺は平日は仕事が終わったらみなと一緒に毎日いられる。そして、週末も毎週一緒にいられるよ。」
そんなことを真剣な顔で健二は言いだしたのです。
私も友だちもこれには呆れて何も言えませんでした。
「みな、どうする?」
友だちの一言で私は我に返りました。
「健二さ、それ本気で言ってる?
バレなければ2人同時につきあえると思ってたの?」
そう聞くと健二はうなずきました。
「私はそういう風には思えない。浮気するような人とはつきあえない。健二のことを疑うことなく、ずっとつきあってきたよ。イベントや残業も信じていたのに、それが全部嘘で、浮気していたと分かった今、もう健二とはつきあえない」
私はそう健二に伝えました。
「もう同じ事はしないから!」
と何度も言いましたが、
私も健二に対する気持ちはこれっぽっちも残っていなかったので、友だちと健二の家を出ました。
その後も健二からは
「やり直したい」
「考え直して欲しい」
というメールが届きました。
それに応えることはありませんでした。
その後
その後、健二はどうしたのかは知りません。
別れてしばらくは、今も健二の車のナンバーと同じナンバーをみると思い出してしまうことはありました。
車のイベントの広告を見ると、敏感に反応をしてしまう私がいました。
マフラーなどをいじっている車をみると反応してしまう自分もいました。
別れて2年
健二と別れて2年がたった頃。
友だちから、飲み会の話が来ました。
健二と出会ったのも飲み会のような感じだし、私は参加を悩みました。
でも、別れて2年、新しい出会いもなく過ごしていたので、行ってみることにしました。
その飲み会は6人のこじんまりした飲み会でした。
久々の男女の飲み会に少し緊張しました。
その中の1人に「はるま(仮名)」という男性がいました。
すごく気遣いのしてくれるはるまと話が弾みました。
6人の飲み会は、その日、2次会までありました。
6人とも意気投合したため、後日、また同じメンバーで飲み会をすることになりました。
2回目の飲み会では、最初からはるまが私に声をかけてきてくれました。
話をしていると友だちが
「みなさ、前の男に浮気されてるんだよ。めちゃくちゃひどい男で、それから、男の人が信用できないんだよ」
と話をし始めたのです。
私ははるまに、
「そんな話きいたら、引くよね。こいつもバカだなって引くよね。」
と伝えました。
すると、はるまは
「何言ってるの?引くわけないじゃん!悪いのは相手の男だし!」
と笑顔で言ってくれたのです。
そして、その飲み会で連絡先をはるまと交換しました。
現在・・・
飲み会で会ってから、毎日のように連絡を取るようになりました。
そして、2週間がたったときはるまから告白をしてくれました。
はるまは、浮気された私の気持ちを理解し、不安がないようにいろいろと伝えてくれています。
私も最初は浮気のトラウマで疑ってしまうこともありました。
でも、それも理解してくれるはるまのおかげで、今ははるまを信じれるようになりました。
そして今、私は来春のはるまとの結婚に向けて、話し合いをしているところです。
健二は浮気男でしたが、友だちのおかげで早いうちに別れを告げることができました。
そして、はるまとも出会うことができて、友だちには感謝しかありません。